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【多治見市田代町】美濃焼産地問屋であるユープロダクツさんの直営店「PRODUCTS STORE」さんにて開催された小澤基晴さんの個展に足を運ばせていただきました。

量産品と作家モノ

大量生産されるマスプロ品と、一点一点手作りされる作家モノ。

どちらが良いか、たまに議論をされる場があったりするのですが、正直、論点がズレていると思うのが筆者の考え。

同じ ”うつわ” でありながらも、その製造における目的=作られる理由 は全く異なり一概にどちらが ”良し悪し” とはかけ離れた話であるから。

 

Google AIによる概要(引用)

大量生産品とは、同一規格や仕様の製品を大量に製造することで、1個あたりの生産コストを下げる生産方法です。機械力や自動化技術、ベルトコンベヤシステムなどを利用し、組み立てライン上で製造されます。

作家物の器とは、陶芸家が「器とは何か」を追求して生み出したもので、陶芸家の思いが反映された作品とも言えます。一般的な製造工程を大きく変えたり、新しい技法を編み出したりすることもあり、量産される和食器とは異なり、一点ごとに異なる表情を持っています。絵画を買うようにして日用品を選ぶような感覚で選ぶことができるかもしれません。

 

 

その両方が置いてある店

JR多治見駅から徒歩3分の場所にある、こちらの商業ビル「プロダクツストア」さんへ約1年ぶりに立ち寄って参りました。

ここは、美濃焼の産地問屋である株式会社ユープロダクツさんの直営店。

駐車場は、2台ですが満車の場合は近隣のコインパーキング利用をお勧めします。

 

1階部が量産品

まず、ビル1階には地元窯元さんの量産品の展示販売があります。

展示される商品は、定期的に入れ替えがあるようですので、足を運ぶ度に様々な出会いを楽しめます。

実際に手に取って感触を確かめることができますが、店舗通販サイトからも購入は可能なようです。

▼公式サイトはこちら
https://products-store.jp/

陶磁器だけではく、地元のこだわりの一品なども販売されています。

今回下の写真にはハーブティーが映っていますね。

大量生産品と言いながらも中には、機械+手仕事のハイブリッドな商品も多数あります。

この近隣で美濃焼を買おうと思うと、やはり道の駅が便利なのですが、そこにはあまり置いていないような「どこか手仕事を感じられる」ものが多い。

もはや作家モノに近い様な、驚くクオリティの量産品もある。

近年では、同じ美濃焼であっても完全に機械で大量生産されるものだけでなく、一部の工程を機械で行い、一部の作業は手で行うと言ったものが多数みられるようになっています。

一階入って右側には、作家さんの個展情報やイベント冊子などが置かれている。

観光案内所とはまた違った案内で、その紙ペラ一枚一枚にもこだわりを感じられる。

 

2階部が作家モノ

ビル2階は、主に地元の作家さんの商品が展示販売されています。

ここでは、定期的に企画展なども開催されています。

県内外の作家さんも取扱うプロダクツストアさん、ぜひ公式Instagramもご確認下さい。
https://www.instagram.com/_products_store/

土岐市在住の陶芸作家さんの多くは、県外からの移住者が多いようです。

石川さん、額賀さん、2年前の土岐美濃焼まつり会場でもブース出店されてみえ、お合いしてことがありますが、やはり、この美濃の地を焼き物の聖地として目指されているのを知ると背筋が伸びる想いになる。

それと同時に、もっと観光や商工の分野においてもPRを推進する必要があるのではないか?といつも疑問符を感じる。

なお、2024年6月からは土岐市で作陶をされる「額賀円也」さんの個展がここで開催されます。

プレートには、その作家さんの経歴も書かれており、多くは県外からの移住者であると見て分かる。

そして、それぞれ作家さんごとに風合いやこだわりを感じることができる。

「特徴がないのが特徴」と呼ばれる美濃焼の要因の中に、こうした作家さん一人一人ののこだわりが反映されているのかもしれないと、ちょっと思った。

陶磁器に限らず、テーブルを彩るカトラリーもございます。

うつわに限らず、フォークやスプーン、箸も口に入れる食べ物。

手触りや風合いも楽しみながら、ぜひ一緒にお買い求めいただけたらと思います。

 

前置きが

長くなり過ぎて

申し訳ございません。

 

 

小澤基晴展へ伺って参りました。

以前のブログでもご紹介させていただきました、土岐市の陶芸作家「小澤基晴」さんの個展が多治見市で開催されると聞き、夕方を待ってフリータイムに伺わせていただきました。

 

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小澤さんに関する過去記事はコチラ

 

今回の個展は、夕方4時以降は予約無しで入店することができます。

さすがに人気のブロンズ深皿(通称ぐるぐる)などは完売してしまっていましたが、何よりもそこに小澤基晴さんご本人がいらっしゃること。

来場されたファンの方、一人一人に頭を下げ、お声がけをし、ご自身の有名度にあぐらをかいていない謙虚な振舞いにさすがだと感じた。

 

多治見市の古民家カフェ「茶花小」さんが、この日の為だけに手作りした小澤基晴クッキーも置いてありました。

飴釉のマグカップも、ズラっと並ぶと圧巻です。

筆者は、以前セラミックバレークラフトキャンプにて購入していますが、ほんと唯一無二のマグカップだと思います。

粉引きのスープカップ。

大容量のカップですので、冷たいお茶をたっぷり注いで、ごくごく飲むのにも便利そう。

冷たいお蕎麦を盛り付けるにもぴったりな、深皿。

小澤さんの新作:弓張月皿は8寸をチョイス。

中心に一本線がはいり、それぞれ違った表情のバイカラー。

このワンプレートを使って何を盛り付けようか、考えるのも既に楽しい。

っと言う訳で、今回の戦利品はこちら。

 

「おにぎりの具材で ”しぐれ” ってあるじゃないですか。あれってこの辺だけなんですよ。」

買い回りしながら、小澤さんと地元のアレコレをお話することができましたが、

一点すごく驚いたことがあって、それは・・・

「時雨煮(しぐれに)は、この東海地方にしかない食べ物」ということ!

東京生まれ、東京育ちの小澤さんは、年間通して全国の津々浦々で個展を開催されています。

現地では美味しい料理をInstagramストーリーズにて発信されている様子を筆者も楽しみに拝見しておりますが、なんと時雨煮(しぐれに)は、この東海地方にしかない具材だそうです。

慌ててWikipedia先生で確認をしてみると、おおぉ、江戸時代の三重県桑名市から始まったもののようです。

きっと七里の渡しを通って、熱田から東濃へ入ってきたであろう「しぐれ」のオニギリ。遡ると柿安さんも関連がありそうです。

 

ハマグリの時雨煮(時雨蛤)Wikipediaより転載

元来は三重県桑名市の名産であるハマグリを用いた佃煮の「時雨蛤」を指したが、今日では生姜入りの佃煮全般を指す[1]。「時雨蛤」の名称は、江戸時代中期の俳人、各務支考が考案したとされる[1]。

現在、桑名市には貝新を名乗る製造業者が5社(貝新新左衛門、貝新水谷新九郎・新之助貝新・貝新新七・貝新フーズ)ある他、貝藤・貝増・貝順・伊勢しぐれ・瑞宝しぐれ等の製造業者があり、東海や関西の百貨店やスーパーに出店している。

語源:ハマグリの旬が時雨の降る時期と重なることから

 

東濃の郷土料理を揃えたお店が欲しいね

県外から土岐市まで小澤さんに会いに来られる客人も少なく無い。

例えば東京から土岐市まで来られたお客様をもてなす為の「東濃の食文化や風俗を伝えることのできる飲食店が欲しいね」と言ったお話もお聞きしました。

確かに、へぼ飯とか、じねんじょ、ころうどん、てりカツ、五平餅、鮎、栗きんとん、

こうした料理ばかりを提供するお店って、皆無ですもんね。。。

 

農林水産省 うちの郷土料理~次世代に伝えたい大切な味~
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/area/gifu.html

 

 

さっそく使ってみる。

特に考えも無しに買っておいた、精肉店マルゴーさんの中華そば。

購入させていただいた粉引き深皿に盛り付けてみると・・・

おぉ、美味しそうだ。

同時に購入したコロッケとメンチカツは、弓張月皿に。

ただコロッケをこのお皿に乗せただけなのに、何倍もおいしそうに見えるのが ”作家マジック” だ。

なお、プロダクツストア2階のガラス窓側に飾られた小澤さんの花器は、小澤さんが同ビル開業と併せて進呈したもの。

薄紫色のゆかりの釉薬で彩られた花瓶は非売品ですが、営業時間内ならいつでも見ることができます。

 

作家さんの器が割と多く置いてある地元スポット。

地元のすべてを回った訳ではありませんが、筆者が実際に歩いて見てきた場所です。ご参考ください。

※リンクは各HP、SNSへジャンプします。

  1. セラミックパークMINO
    常時販売スペース以外に美濃焼フェアも開催。
  2. PRODUCTS STORE
    窯元、作家とフロアに分かれた器専門店。
  3. 株式会社 織部(旭ヶ丘)
    多治見市、名古屋、東京に拠点を置く、美濃焼総合商社。
  4. TOKI MINOYAKI イオンモール土岐内
    ふるさと納税活用でお得に買えます。
  5. ハナタロウ商店
    多治見市・本町オリベストリートにあるセレクトショップ。
  6. THE GROUND OF MINO
    多治見市・本町オリベストリートの複合商業施設。4/28開業。
  7. UTSUWA KESHIKI
    東濃の作家さんも多く取り扱ってくださっている東京オフィスの通販サイト。筆者も何度か利用させていただきました。

 

PRODUCTS STORE

住所:〒507-0036 岐阜県多治見市田代町1-59
電話: 0572-74-7700
HP: https://products-store.jp/
SNS: https://www.instagram.com/_products_store/

営業:毎週 火〜日曜日(月曜定休)
時間:11:00~17:00

備考:駐車場2台、カード、ペイペイ対応

各種SNSでも並行発信中。

東濃ローカル情報のご参考にお役立てください。

ところで、やまだ君とはいったい?

『やまだ君ってどんなお仕事をしているの?』情報発信を続けるなか、そんなお声をいただくことも少なくありません。別段それといって変わった者でもございませんが、自己紹介も兼ねて記載してみました。

岐阜県東濃【初】のご当地VTuber!

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とある美濃焼の付喪神「凹うつわ」さんと共に、土岐かけプロジェクトを展開しています。

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