skip to Main Content

【梨花さんが出会った器】ぎやまん陶、リンカシリーズで有名な土岐市下石町にある老舗窯元「カネコ小兵製陶所」の定期イベント「窯や小兵」に立ち寄ってきました。

毎月第一土曜日に開催のイベント「窯や小兵」さん。

土岐市下石町にあるカネコ小兵さんは創業102年になる老舗窯元。

もともとは徳利製造が盛んな窯元でしたが、時代の変化と共に土岐市の代表的な器ともいえる「ぎやまん陶」や女性目線でオシャレで楽しい「リンカ」の器を製造されています。

そんな小兵さんは、毎月第一土曜日に敷地内を解放して、一般の方が工場見学を行ったり、器を直接購入できる蔵開きイベント「窯や小兵」を開催されています。

 

前回、筆者が足を運んだのが、1年前の春の周年イベント。

あれ?もう1年以上経ったのかと驚くほど、ちょっと前に来たばっかの感覚でいました。

イベントの際に開放されるこちらの古民家には、自社製品の器がずらり展示販売されています。

ぎやまん陶も、これだけ並ぶと輝きが美くして圧巻です。

写真撮影もOKですので、映え写真を狙うにもぴったり。

 

この場所に、モデル梨花さんも訪れています。

話は変わりまして、ちょうど1年前になるんですが、モデルやタレントで有名な梨花(りんか)さんが、なんと土岐市に来られて居たんです。

「いや~こんな美女が土岐市駅に居たら、ドキドキしちゃうやろ~」とSNSで発信させていただいたんですが・・・

 

この投稿をInstagramで見る

 

otonaMUSE magazine(@otonamuse)がシェアした投稿

 

この投稿をInstagramで見る

 

梨花(@rinchan521)がシェアした投稿

 

「実は、うちに来てくださってたんですよ」

っと軽い口調で誌面を差し出す、
カネコ小兵・窯元の四代目 伊藤 祐輝さん 

 

雑誌の記事の為、梨花さんが土岐市のここへ訪れたことなぞ、全く知らなかったんですよ。

それにも関わらず、あたかも ”知らなかったフリ” のように、数時間前にSNS投稿し ”それを確認するかのように” カネコ小兵さんへ向かう・・・めっちゃワザとらしいと疑われても仕方ないよね。

でも、ホントにその事実を知らなくて、現地で誌面を見せてもらってビックリ!

こんなこと・・・たまにあるよね。いやないよね。

 

撮影は1年前の9月で、掲載は今年の春だったんですね。

おいおいおいおい、ホンマじゃん!(実際に生で見てみたかった)

梨花(りんか)とリンカが出会う旅。

ここで言うところの”リンカ” は、カネコ小兵さんが製造する人気器シリーズのリンカのこと。

4ページにも渡り、しっかりと掲載された梨花さんの掲載記事。

実際に工房見学の様子も誌面に掲載されていますが、毎月第一土曜日の窯や小兵さんでは、ギャラリーのみで工房見学は無く、年に数回開催されるイベントにて工房見学ができる様です。

で、そのリンカシリーズは、こちら。

磁器(石物)なのに陶器(土物)の風合いがあって、割とずっしりとした重量にも関わらず手作り感があって、持った感じは柔らかくて手に馴染む曲線。

優しいオフホワイトが中心で、特に女性に人気です。

白マット、黒マット、薄い青、薄い赤の4色展開で、実際に筆者は白マットをだいたい全部持ってます。

和にも洋にも合うし、食洗機も電子レンジも使えて実用性が高いのも良い所。

春色の赤(薄紅)も良いですね。

その他にも、ブランドとコラボしたシリーズなど各種あります。

休憩室も開放して、お茶やコーヒーもいただけました。

敷地内の別館では、休憩スペースもありました。

入り口には、新作の展示。

 

陶芸作家さんが作った器と、大量生産の器との場合、どっちが良いのか考えたことがありますが、正直人の価値観は多種多様なので当人に任せるしかない。

もともと「100均の白い食器でええわ」という考えだった筆者がそうであったように、料理や器にこだわり始めたり、写真撮影などに深く興味を持たれたりするとまた感覚も変わってくるだろう。

 

Art -作家モノ-

作家さんの器は、やはり手仕事の風合いやこだわりがあって大好きなのですが、手作りで生産数が多くないことや、販売は個展などが中心なので入手のハードルが高い。でも作り手に会って話が聴けたりもするので勉強になる。

ただし、お値段も相当。よって数を揃えることが難しいのが惜しい。(それを割ってしまった時のショックは相当大きい)

Product  -量産モノ-

逆に、大量生産で作られている物の場合だと、いかにも機械で作られたかのように安定しているが、風合いは無機質的になりやすい。誰が作ってもだいたい同じ。

価格は比較的リーズナブルで揃えやすいし、仮に割ってしまっても常時購入も可能なものが多い。(割ってしまっても、まぁ仕方ないかで済まされやすい)

作家モノと大量生産品のいいとこどり

そんな作家モノと大量生産のいいとこどりをされて居るのがカネコ小兵さん。

型で大量生産をしながらも、加工や仕上げは手仕事で行っている。

例えば、こちらのリンカプレートだと「やすこ」さんの手作り感が器に宿る。

こうしてリンカの器は、量産品でありながら職人さんの優しい風合いや手に馴染む質感を兼ね備えた、いいとこどりの器に仕上がっている。これが人気の理由の一つだと思う。

この棚には、型や素材となる石の展示がされていました。ほか、リンカシリーズのクラシックバージョン「リンカココ」も筆者は実際に使って見て、良さを感じました。

スタッフの紹介。

奥には、古民家をリノベーションした素敵な休憩スペースがありました。

小兵さんの器を実際に使って、一服。

地元の美味しいおはぎも一緒に。

窯や小兵さんイベントは、比較的午前中に客足が多く、ゆっくりお買い回りされるなら、午後からのがベターかなと思いました。

詳細は、株式会社カネコ小兵製陶所さんの公式サイト等にて
https://www.ko-hyo.com/

 

土岐市はやきもの生産、日本一。

これは紛れもない事実であり、やはりもっと世界に向けて発信する必要がある。

いま、若い世代の中から新しいムーブメントが産まれはじめ、美濃焼や美濃という土地について、焼き物の文化について、発信される動きを目の当たりにしてきている。

「閉鎖的で保守的で頑固者が多い土地柄」という印象を名古屋からUターンして思った13年前。少しずつ変わってきているなと肌で感じる。

メ~テレ60周年記念特集サイト「あなたのマチの秘蔵映像」が凄い!

下記、サイトにて昭和60年代の頃からの東濃地方の映像も公開されています。
https://125archives.nagoyatv.com

これは貴重で面白い。
そして懐かしい。。。

【土岐市】
・とっくり作り
・東濃ウラン鉱床
・土岐市駅前改札にあるジャンボ茶碗

【瑞浪市】
・中央自動車道 瑞浪~多治見間の開通
・旧瑞浪高原国際スケートリンク
・化石博物館オープン

【多治見市】
・池田トンネル
・美濃焼陶器市
・機関車デゴイチ

 

昭和60年代の土岐市下石町でのとっくり生産風景(カネコ小兵さんであるかは不明)

土岐市の銘菓が虎渓さんの「とっくり陶祖最中」であるのは、この頃の徳利生産の時代背景からである。

JR土岐市駅前改札などにあるジャンボ美濃焼は、こうして作られていた事実。(皆さんのお知り合いが映ってるんじゃないでしょうか?)

JR土岐市駅を利用される方からしたら、何気ないジャンボ美濃焼。

このように大勢の人たちが関り作られたことを映像として見ると、当時の熱量の高さを改めて感じる。

昭和58年頃の土岐市駅。

同じく昭和58年頃の土岐市駅北。サンマートオープン時の航空写真。

すでに撤去された工事前の土岐市駅前。

 

 

以下、2022.4.4の過去記事。

 

ぎやまん陶、りんかシリーズで人気の製陶所

おそらく器好き、料理好きならきっと見てるであろう、ぎやまん陶(とう)やりんかシリーズでお馴染みの土岐市下石町にある老舗窯元「カネコ小兵製陶所」 さんの窯開きイベント窯や小兵10周年「こひょう博」に立ち寄ってきました。

コロナウィルスの影響で中止続きの蔵開き。

毎月第一土曜日に開催されている窯開きよりも、さらに拡大した「こひょう博」は毎年4月に開催されていたものの、過去3年に渡り中止を余儀なくされてきましたが、状況を鑑み無事開催。

イベントの存在こそ知っていたものの、実は初の来場。

年一回4月開催の「こひょう博」というイベント自体が10年目。そんな節目に偶然にも足を運ぶことが出来て光栄です。

下石町は馬車が走って通るほどの道なので、車だと狭いかな~なんて思ってましたが、思いのほか普通に辿り着けました。

そして、現地ではまず駐車場の多さと敷地の広さ(交通整理スタッフの多さ)にびっくり!

受付で検温と消毒を行い、エリアマップと、お茶と、小兵さんオリジナルマスク、それに今回限りのオリジナル ”味ご飯の素” をいただきました。

 

なんで ”味ご飯の素” かって?

そりゃ窯焼きのソウルフードだからです。

今でこそガスや電気の窯に変わり、それなりの機械制御ができるようになったものの、昔は薪窯で昼夜問わず、窯の火の番をしなくちゃいけませんでした。

 

穴窯焼成の様子

以下の穴窯焼成の様子は、数年前に下石町の窯元「玄保庵」さんにて撮影させて頂いたものです。

毎年12月下旬になると、昼夜問わずぶっ続けで3日間ほど通して穴窯焼成を行っていらっしゃいますので、ご興味のある方はお問い合わせしてみてください。

陶芸ギャラリー&茶筅ラテの店「げんぽあん」
http://genpoan.com/

ゆっくりご飯を食べていられる暇もないうえに、窯内、最高温度となれば1200℃超。

サクッと手軽に食べられて肉も野菜も一緒に食べられる栄養価の高い、味ご飯(混ぜご飯)が窯焼き職人の定番でした。

そんな昔懐かしき窯焼きの味を堪能すべく味ご飯の素。

岐阜のお米「ハツシモ」と一緒に炊いて食べるのが楽しみです。

カネコ小兵さんは何と創業100周年。

この味ご飯の素のラベルには、100年の歩みと一緒に味ご飯についても記載されていました。すっごいレアモノ頂いちゃいましたね。

 

見学スポットは敷地内に3つ。

遠く離れた敷地ではない為、お子様連れでも問題ない距離感です。

①工場見学

②ギャラリーショップ

③新作発表館

まずは最初は、工場を見学。

入ってすぐの場所に梱包、検品ルームがあり、そこから窯に向かって100周年の歩みが掲示されていたり、実際の製陶風景のデモンストレーションや窯から焼きあがったばかりの陶器の見学などなど楽しめます。

素敵なアートギャラリーにも圧倒されました。

 

美濃焼の里、観光スポットとしてもおススメ。

カネコ小兵さんの場所は、土岐プレミアムアウトレットから車で5分ほどと近く、こうしたイベントと併せた観光スポットとしてもおススメですね。

このイベント、何と言いますか「丸見せ」と言っても過言ではないかと思います。

なかなかこうした現場を広く一般的に開放するのは難しいかと思いますが、こうして多くの方に現場と器、そして人を見て頂くことで、よりその製品一つ一つに魅力が積み重ねられると思いました。

普段行われていらっしゃる製造の様子も間近で見られました。

 

イベント終了は16時。

残り1時間ちょいといった何ともタイミングの悪いタイミングで行わせていただきましたが、こうした配信が次回のイベントへの参考になればと思います。

 

工場を出て別館へ移動します。

さきほどイベント内にて紙芝居劇場を終えたばかりの、現社長 伊藤克紀氏は大忙し。次から次へとツーショット撮影をお願いされていらっしゃいました。

お得な蔵出し市のセール会場もありました。

珍しい陶器の重箱やお花見にぴったりな酒器など、ぎやまん陶やりんかシリーズとは違ったシンプルで可愛い食器が破格のセール。

別館では、新商品で一般販売はしない、ここだけでしか買えない金環黒練りのりんかシリーズの予約販売もありました。受注生産だそうです。

電子レンジにも使える金を使ったシリーズ。やまだもオーダーさせて頂きましたが完成までの1,2か月後が楽しみです。

 

ギャラリーショップ「窯や小兵」。

毎月第一土曜日に開かれている「窯や小兵」さんは、古き良き古民家を活用したギャラリーショップ。

館内では、ぎやまん陶、りんかシリーズを中心に”ここでしか買えないアイテム”も販売されています。

この近くだと、テラスゲート土岐「もとてらす東美濃」でもカネコ小兵さんの器をお買い求めいただけますが、やはり窯元ではその種類もフルラインナップでお出迎え。

一般的に販売店に並ばないようなシリーズや、ブランドコラボ食器、ここでしか買えない限定アイテムなども。

工房を見て、器に触れて、人と会話して、買わせていただく。

その器一つに対しても、経験と言う魅力が重なりいっそう愛おしく感じられるのではないでしょうか。

オーダー後の受取とお会計は入り口の窓から行います。

決済は、各種カード、PayPayにも対応されていましたので、つい買いすぎちゃっても安心です。

観光スポットとしてもトイレは大切。男女別々のトイレも設置がありました。

 

気が付けばご覧の数々。

今回幾つか買わせて頂きましたが、実は数年前からチョコチョコと道の駅などで買わせて頂いてて気が付けばけっこうな数。

ぎやまん陶は今、椀皿のみ所有。

以前は、酒器やオーバル皿もありましたが、あげちゃいました。

 

 

次回は、ゴールデンウィークに開催!

次回は、ゴールデンウィーク期間中の2022年5月7日(土)にも開催されるとのこと。入場無料。

以降、毎月第一土曜に開催。たぶん10時くらい?から~16時までオープン。

通常価格からもお得にお買い物ができますし、古民家を改築したギャラリースペースも一見の価値あり。

敷地内の駐車場も点在してあり、けっこう広いですよ。ぜひ立ち寄ってみてくださいませ。

 

(株)カネコ小兵製陶所

〒509-5202 岐阜県土岐市下石町292-1
TEL:0572-57-8168
https://www.ko-hyo.com

Back To Top