「車輪珈琲」その名をご存じでしょうか?

珈琲好きな筆者、Instagramストーリーズにて時折り流れる「今日の一淹」をご覧の通り、水と豆、そして器を変えては珈琲ライフを嗜んでおります。

 

昨年、夏頃だったでしょうか。

そんな筆者Instagramに、突如「おすすめ」として表示されたのが、車輪珈琲さん。

車輪珈琲さんのInstagram
https://www.instagram.com/4hm.xjr/

写真提供:車輪珈琲さん

 

 

・・・車輪?・・・珈琲??

漆黒のライダースーツを纏い、フルフェイス姿の男が淹れる、全国を旅する移動式コーヒースタンド。

それが「車輪珈琲」さん。

 

エキセントリックと言いますか、そのバイクスーツ姿で珈琲を淹れるミステリアスなビジュアルと言いますか、なぜ車輪珈琲なのか?なぜ水にこだわって全国を走り回るのか?

謎が謎を呼ぶInstagramの投稿をみて、一発で気になる存在になりました。

写真提供:車輪珈琲さん

 

 

車輪珈琲まわして、記憶に残る一杯を。

プロモーションビデオも超カッコいい!

 

「ぜひ東濃に来てください!」

車輪珈琲さんは全国を移動するコーヒースタンド。

普段は関西圏から関東圏の多いご様子。

ぜひ、中部圏にも・・・できれば岐阜県東濃に来て欲しいです!!っと、昨年10月熱いメッセージを送らせていただき、なんと恵那市での出店を決定してくださいました!

 

(実際のやりとり)

 

 

 

そして、
そのメッセージから約半年。

 

 

時はきた!恵那市山岡町ォォ!!

車輪珈琲さんとは、メッセージで何回かやりとりしていたものの、実際にお会いしたことも、生声を耳にしたこともありません。

どんな人なのか、なぜこのような活動を行われているのか・・・

とにかく色々と知りたい欲が膨らんだ中での、出店当日。

 

 

明智鉄道・山岡駅に到着!

車輪珈琲さんが出店された場所は、明智鉄道が運営する「森の列車カフェ」さん。

日曜日の午前10時過ぎ。

天候は雲は出ているものの、晴れ!

実は、週間天気予報では雨マークでしたが、嘘だったかのような晴れ!

あの扉の向こうに、車輪珈琲さんが居るのかと思うとドキドキ・・・

かんてんかんの扉の向こうは、まず、恵那市山岡の特産品である「細かんてん」の資料館でした。

なんとも素敵な資料館に興味深々でしたが、今はそれどころじゃない。

車輪珈琲さんは、この資料館の先か・・・

資料館を抜けると、そこはカフェレストランの食堂でした。

あ、あれ?場所間違えたかな・・・っと店員さんに伺うと、出店先は建物の外とのこと。

余談ですが、ここで注文可能な「かんてんかんセット」は、かんてんラーメンと五平餅、ところてんの3品セットで950円(お得!)

ツルっと喉越しの良いところてんは、これからの季節にピッタリ♪

カウンター席の窓からは、明智鉄道の列車が走り去る様子が見られます。

 

メニュー表(2025年6月現在)

 

 

れ、列車が停まっている?!

案内された建物の外、裏手へ向かうと・・・

れ、列車が停まっている・・・だと・・・っ!?

あった!

車輪珈琲さんのノボリ!

到着した時には、すでに数台のバイクと自動車が停まっており、列車内には人影も。

 

森の列車カフェとは

森の列車カフェは、山岡駅かんてんかんの奥にある列車を用いたカフェ。

1985年の明知鉄道開業時から1998年まで運行した列車「アケチ1号」がカフェとして展示&活用されたものです。

営業時間内は、自由に列車内の見学も可能で、少人数の会合等にも利用できるとのこと。(要予約)

かんてんかん公式サイト
https://www.kantenkan.net/

 

 

いざ、列車内へ(ドキドキ)

列車の扉は開かれている・・・いざ、車輪珈琲 列車内へ!!!!!

列車内へ入ると、まず目に飛び込んで来たのが車輪珈琲さんのタペストリー。

そして、全国各地より出店の為、駆けつけられたお客さん。

 

 

からの~

 

車輪珈琲さん(笑)

や、やっぱり、このお姿なんだっ!!!

っと感激しつつ、慎重に珈琲を淹れていらっしゃる様子をパシャリ📷。

決めポーズもバッチリ!

「ありのまま今起こった事を話すぜ!」っとジョジョの台詞はさておき・・・と、とりあえず落ち着いて、森の列車カフェ車内を見回してみようと思う。

 

 

役目を終えた列車「アケチ1号」

恵那市山岡・かんてんかんに展示されている列車「アケチ1号」は、その役目を終え一部が改修され、カフェとして保全・活用されています。

下の写真(明智鉄道の歴史)は、明智鉄道・明智駅隣接のアケチカケルさんにて発見。

普段の森の列車カフェ内は、このような感じです。

天井を見上げると、カフェメニューが書かれていました。

列車内は、当時の列車の雰囲気を余すことなく味わえる為、鉄道マニア必見の観光スポットとしても名高い。

 

タレントさんも来店された!

実際に、時間差で鉄道オタクとしても有名なタレント=村井 美樹さんもこの日に立ち寄られていらっしゃいました。

列車内を見回していると30分おき位に、明智鉄道の列車が通過していきます。

列車が通ると「来たよ~」っと、ワサワサ車外へ。

ぼくも、すかさず明智鉄道を写真撮影。

撮影:びわこライダーさん

びわこライダーさんのInstagram
https://www.instagram.com/jun425601

 

 

車輪珈琲さんと初対面!

話を戻して、車輪珈琲さんとの初対面。

パッと存在に気付いて貰えるような服装(笑)で来たこともあり「やまださんですよね!?」っとすぐに認知していただきました。

お客様への珈琲を淹れながら、今までの謎を解明すべく(?)珈琲の話や東濃の話、水や活動の話など、約3時間があっと言う間に過ぎてしまうような楽しい時間になりました。

ほか、ぼくのSNSをご覧くださり、現地でお会い出来たご家族連れの方々にも感謝です。

 

 

なぜ「車輪」珈琲なのか?

車輪珈琲さんは、かつて鐡道エンジニアとして国内外の新線プロジェクトの担当をされていた経歴を持つお方。

ゆえに、二輪車は勿論のこと、車輪付きの乗り物、そして珈琲が大好き!

【車輪】の付いた乗り物と、大好きな【珈琲】がくっついて【車輪珈琲】なのです。

車輪の取り付けられた乗り物であれば、トラクターだって勿論のこと。

 

なぜ「水」にこだわるのか?

今回の出店では、岐阜の銘水=養老の天然水を用いた、車輪珈琲オリジナルブレンドを提供されていらっしゃいました。

しかし、その異様なまでの「水」へのこだわりは、どこから来るものなのか?

 

珈琲一杯の98%は水なのだ。

車輪珈琲さんは、日本地下水学会の正会員。エッセイストとして、雑誌モトツーリングに連載中。

同じ珈琲豆でも、使用する水によって味わいが全く別物=別の珈琲になる。

珈琲一杯の98%は水で構成されており、それほどまでに水は重要な要素である。

秘境や秘景めぐりと、湧き水探索が趣味ではあるが、キャッチフレーズにも似た、その言葉には奥が深い。

 

 

「地」を愛し「水」を尊ぶ。

出店させていただける、その「地」を愛し、その「地」の「水」を尊(たっと)び珈琲を淹れたい。

すなわち、地場の水を用い、その地のことを知り、共感する。

その心情は、出店を許可くださった明智鉄道山岡駅・かんてんかん 山村館長への敬意にも似ていると感じた。

かんてんかん館長の山村氏

かんてんかん様からの差し入れの数々。

これらは、車輪珈琲さんのお客様へ無料提供とするお土産でした。

地元=恵那市明智駅前の菓子工房「まっちゃっちゃ」さんの焼菓子の販売もありました。

素朴なおやつ「まっちゃっちゃ」店舗Instagram
https://www.instagram.com/machacha0401/

 

 

そこへ出かける楽しみを提供したい

車輪珈琲さんのコンセプトは、知らない場所へ出かける楽しさを提供し続ける移動式コーヒースタンド。

今回の出店でも、車輪珈琲さんを目指して全国から集われたバイカーさんがほとんどだった。

初めて恵那市に来られた方もいらっしゃったと思うし、出店が無ければ恵那市へ来ることは無かったかもしれない。

実際に、自分自身も、こうして ”出かけるきっかけ” を車輪珈琲さんが与えてくださったからこそ、この素敵な明智鉄道・及び、かんてんかん、森の列車カフェへ立ち寄ることができたのは間違いない。

 

場所も、人も、珈琲も一期一会。

珈琲は、出店に合わせ、水と豆にこだわった季節配合のブレンド珈琲を提供。

現地の人との出会いや交流、思い出は、その時、その場所、その気持ちでないと感受することはできない。

ヘルメットを着用しミステリー感を漂わせながら、エンターテイメント要素と想像力を掻き立てることが目的。

初めて立ち寄ってくださる方へ「一体どんな人がやっているのか知りたい」といった興味本位であっても、それも一期一会のきっかけになれば有難いとのこと。

 

情熱を注ぎ、魂を込める一淹。

珈琲はハンドドリップで丁寧に淹れていらっしゃいます。

情熱という名の湯を注ぎ、魂込めた記憶に残る一杯。

ぜひ、その様子を目の当たりにしていただきたいですね。

恵那市山岡は、とてものどかな場所。

「なんか風変わりな珈琲屋が来とるらしいぞ」くらいな感覚でもいいと思います。

もしまた、森の列車カフェさんでの出店があるとしたら、地元の方にも立ち寄って貰いたいなぁと思います。

明智鉄道・山岡駅に直結した「かんてんかん」。

周辺には無料駐車場もいくつかありました。

鉄道好きな方も、そうでない方にもお立ち寄りいただきたい場所。

 

 

引き寄せの法則

駆け抜ける流星の如く止まることを知らない、車輪珈琲さん。

それは、活動を通して、波長の合う人、同じ波動をもつ人、ポジティブで前向きなエネルギーを持った人との出会い=ご縁が結ばれ、次から次へとコラボレーションが引き寄せ、合さっているようにお見受けしたから。

お互いの強みを活かしたコラボレーション。

今回、ぼくのブログも、その一つになれていたら嬉しいです。

それと、まだ活動を始められて1年ということにも驚きました。

 

記憶に残る一杯を。

養老の水=軟水による飲み口、喉越し、余韻。

ハンドドリップによる珈琲豆の香りとコク、そして、明智鉄道「アケチ1号」の列車内で堪能する至高の一淹。

ここでの出会いと経験は、まさに、記憶に残る一杯。

こんな素敵な思い出を忘れることはないだろう。

窓の向こうは5月の新緑。

東濃ヒノキを用いたテーブルは、ヒノキ本来の優しいぬくもりを感じます。

 

モットーは、三方よし。

車輪珈琲さんのモットー「三方よし」。

人との出会いを大切にして、好きなことを夢中でやること。

筆者は、そんな車輪珈琲さんの三箇条を以下のように感じました。

  • 地=水 地場の水を用い、その地を知り、出かけるきっかけへと誘う
  • 人=縁 走り続ける【車】の如く、現地の人との出会い、交流、ご縁の【輪】を広げる
  • 気=喜 関わる方へ楽しみや繁栄、喜びを創造し栄喜をふりまく

 

「車輪珈琲さんが居るから」

漆黒のライダースーツを纏い、フルフェース姿の男が淹れる、全国を旅する移動式コーヒースタンド。

  • 車輪珈琲さんが出店するから、行ったことない場所だけど出かけてみよう
  • バイク仲間が集まるから、遊びに行こうかな
  • なんか、かわった珈琲屋さんが出店しとるらしいぞ

車輪珈琲さんに立ち寄る理由は、それぞれあっても良いと思う。

こうしたスタイルのコーヒースタンドが地域活性化や交流人口の増加、はたまた、将来的に、車輪珈琲 弐号、参号と仮面ライダーのように活動が広がり、珈琲業界の新たな火付け役になるのではないか、そして、そのパイオニアが車輪珈琲さんとして知れ渡る日は遠くない。

 

この度は、岐阜県に・・・しかも東濃に来てくださり本当ありがとうございます!

年内12月には、愛知県常滑市に出店予定とのこと。

これは絶対に外せませんね!!

 

ぜひ、みなさんも

記憶に残る一杯を!!!

写真提供:車輪珈琲さん

 

明智鉄道 山岡駅かんてん館 公式サイト
https://www.kantenkan.net/