【素掘りの化石トンネル】岐阜県瑞浪市明世町・正馬様トンネルを通行してきました!地元にこんな場所があったなんて驚きです!
深夜に偶然見た番組で知る。
ゴールデンウィークを怠惰に過ごした筆者。
手持ち無沙汰な深夜、テレビのチェンネルをパチパチと変えていたら面白い番組を発見!
CBCテレビ 歩道・車道バラエティ「道との遭遇」公式サイト
https://hicbc.com/tv/michi/
しかも偶然にも、地元瑞浪市の隧道(トンネル)が紹介されるとのこと、録画してチェックしました。
CBC5チャンの日特別版として
明日 15時30分から#道との遭遇 道大好き3歳児と巡る隧道ツアーSP
をお届けします。土曜の昼間の特別版と言っても
いつもとそんなに変わったことはしていませんが
是非一人でも多くの方に見ていただければと思いますプレゼントもありますhttps://t.co/gSmsAZqfKZ pic.twitter.com/0RAxgNYOme
— 道との遭遇【CBCテレビ公式】 (@cbc_michi) May 5, 2023
道との遭遇での見逃し配信は、2023/5/21迄
https://hicbc.com/magazine/article/?id=michi-movie-23050601
他にも瑞浪市日吉町の手掘りトンネルも登場します。要チェックです!
これはぜひ見てみたい!
っと思い立ったが吉日。
良く晴れた平日の昼にやってきました瑞浪市明世町。
「化石トンネル」と呼ばれる正馬様(しょうまさま)トンネルへ向かいたいと思います!
▼場所の特定に伴い、こちら先人の方のサイトが分かりやすかったです。
http://usa-nekosando.pupu.jp/miti_kaeki-z.html
Googleマップに地点登録されていて助かりました。
国道19号線「山野内」の信号(角に太陽社電気・瑞浪工場さんがある信号)を明世方面へ曲がります。
日吉川に沿って伸びる県道352号(化石の里街道)から民家の横を走ると辿り着きますが、曲道が微妙に分かりにくい。
県道を真っすぐ進み、オレンジ色の100円~自販機が見えたら曲がり角です。
この太陽光パネルがある手前の細い道を進みます。
細い道を民家へのぼると二股に分かれた道がありますので、右へ進みます。
なおGoogleストリートビューで見られるのは、ここまで。
すると、ご覧の道へと続きます。
トンネル手前まで対向車とすれ違えるスペースは無いので要注意。
(と言ってもほとんど車は来ないと思いますが、このトンネルを見にいった車とのすれ違いはあるかも)
一本道を更に進んでいきます。
一瞬、「この先に本当に素掘りのトンネルなんてあるんだろうか?」と心配になりますが大丈夫です。
不安に思ったタイミングで、何やら看板が見えてきます。
なお、この写真の左側に退避スペースがあります。
看板の奥に何やら暗い空洞がありますね!
そして、「超深地層研究所はいらない」と住民の声が掲げられています。
これについては、軽く調べたことを終盤に記載しています。
まずはトンネルの様子を見にいきます。
道中、近くの住民に「トンネル内は通れないよ」と言われましたので、手前の退避スペースに車を停めてまず歩いてみました。
なんか通れなくも無いような・・・と思いましたが、しっかりと内部を見たいので大人しくバックして退避スペースに駐車します。
ちなみに、バックカメラに映った道幅の様子。
車の運転に慣れてない方は、泣きそうになるほど道ですが、結果的にトンネル内は通れますし、出た先には十分切替して出られるスペースがありますのでご安心ください。
先ほどお伝えした退避スペースに車を停めて歩きます。
5月だからまだ蚊はいない様でしたが、小さい羽虫は結構いました。
トンネルを前にすると、なんとも言えないワクワクとドキドキを感じますね。。。
素掘りのトンネルですので、壁面や天井は土のまんま!
さすが瑞浪市は化石の町。化石がどっさり取れる状況ですが、化石採取は禁止されています。
身長170cmほどの筆者が手を挙げた様子。
かなり天井高いです。
中はひんやり、しっとりとしていますが、距離が短くてあっと言う間に出口です。
時間も昼間でしたので、照明なども必要なく歩けました。
見え方によってはこのくらいの明るさ。
足場は車両の通行跡のせいか、凸凹していますので足取りに注意。
化石がいっぱい!
出口近く、道の脇に掘られた薪が沢山置いてあるスペースがありました。
岩肌も良い雰囲気です。
なんて思っていたら、出口に到着。
看板の通り、落石があってもおかしくない場所。
近くで、熊のような出没情報などもありましたので、対策をされるのが君子と言えます。
出た先は、緑が綺麗な耕作放棄地地の様子。
所々にプレハブ建物が見えますが、整備された水路などがあったり青空が広がっていました。
綺麗な花が咲いていたり、鳥のさえずりがよく聞こえるほど静かでのどかな場所。
チェーンの先には、プレハブ小屋が幾つか残っているそうですが、立ち入り禁止となっています。
徒歩で歩いた様子
一旦引き返すと、偶然にもハイエースワゴンがトンネルから出て来て驚きました。
ハイエースワゴンは、トンネルを出た先の施設管理関係者「JAEA-国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 東濃地科学センター-」の車両でしたのでお話を伺ってみると、この先の施設管理地手前までは通行できるとのこと。
ハイエースが通れるなら、筆者のステーションワゴンなら余裕!
っという訳で今度は自動車で進んでみます。
隧道内は、意外に広く軽自動車でも3ナンバーの普通車でも走行できました。
動画内では、トンネルを入って、出て、県道までの道のりが映っています。
住民反対運動の話
トンネル入り口手前に掲げられた看板ですが、トンネルの先一帯は「高レベル放射性廃棄物」いわゆる”核のゴミ”の地層処分の候補地(もしくは、廃棄しても大丈夫か研究する場所)だったそうです。
住民の反対運動、それにトンネルの狭さから候補から免れたそうです。(詳細は未調査)
なお、別候補地となった明世町の別の場所「日本原子力研究開発機構(独立行政法人)東濃地科学センター(〒509-6132 岐阜県瑞浪市明世町1−63)を開設し、研究の為のに掘った地下500メートルの穴は、すでに埋め戻しと施設撤去を完了されています。
▼東濃ニュースによる記事
http://tononews.com/blog-entry-9996.html
- 令和4年(2022年)研究坑道埋め戻し及び地上施設の撤去完了(1月)
- 瑞浪市有地「土地賃貸借契約」及び「土地賃貸借契約に係る協定」終了(1月)
▼日本原子力研究開発機構(独立行政法人)東濃地科学センターHPより
https://www.jaea.go.jp/04/tono/index.html
化石トンネルとして瑞浪市の観光資源としても面白い場所だと思いますが、こうした背景があると行政もなかなか「どうぞ見に来てください」とは言えないんでしょうね。。。筆者もあくまでテレビで知った場所ですし。
なお、正馬様はトンネル出た先の地名とのこと。由来は不明。