やまだ観光 at 愛知県半田、知多、常滑の旅 に出かけました。テーマは地元愛。どの町にも地元を愛する人々が居るから町も人も変われると思った。
・・・海が見たくなった。
なんと言うか、ここ最近行き詰ることが多くどうも調子が悪い。
そういう時こそ、地元を離れて気分転換にドライブ旅なんていいだろう。
そう思い6月中旬、知多半島まで海を眺めに行ってきた。
海なし県に住む筆者にとっても、やはり海原は非日常の景色。
天候こそ良いと言えない日ではあったが、雲で日射が遮られ、むしろ今の気分に寄り添ってくれるような曇天に悪い気はしなかった。
そんな時間を共有できる仲間と共に。
「調子が悪い」なんて言ってても、仕事はやらなきゃいけない訳で。
現在、大きなウェブ制作の案件を受注しており、日常的にチャットやズームで打合せを重ねてはいるが、オンラインでは補えない箇所こそ会って打合せするのが解決の近道!
プライベートな一人旅もいいけど、せっかくならとビジネスチームの仲間を誘ってワーケーションと題した ”やまだ観光” を計画。
チームの親睦を深めたり、知識やセンスの研鑽、何より美味しい物を食べながらのミーティング!っという事でいざ出発!
12時間9800円は安い!
やまだ観光のプランは朝から晩までと長旅になるので、無駄にデカい(笑)8人乗りアルファードを多治見のジャパンレンタカーでレンタル!
この車に3名乗車はかなり広々とした空間。デカいけど運転しやすい車でした。
ジャパンレンタカー公式サイト
https://www.j-rentacar.com/
第一地点:半田市 赤レンガ建物
そして、平日の朝9時頃に出発して高速で約1時間。到着したのは、最初の目的地「半田市・赤レンガ建物」。
半田赤レンガ建物公式サイト
https://handa-akarenga-tatemono.jp/
この建物は、1898年(明治31年)にカブトビールの製造工場として建てられたもの。
10年前までは年1,2回のイベント開催時にしか開館しない建物だったんですが、今はほぼ毎日開館されてることに驚きました。
周辺も数年前とは打って変わって綺麗に整備されています。
こんな感じのでっかいビール瓶のモニュメントが。
朝10時からビールモーニング!
まず最初にここへ来たのは、朝10時からのモーニングビールを堪能する(堪能してもらう)ため。
大正版のカブトビール、明治版のカブトビールで全然色も味わい違うのが面白い。モーニングセットにウィンナーやプレッツェルと、なんともビールに合うセット。
おいおい、朝からビールって?!って思うかもしれませんが、この赤レンガ建物でかつて製造されていたカブトビールの復刻版が朝10時~モーニングと一緒に堪能することができるのです。
ここに来たら、絶対飲んで貰いたいですね。(写真3枚、公式サイトよりお借りしました)
朝10時過ぎ。ちょっと遅めのモーニングをしながら、webサイトのデザインやUI/UXについて確認。ダイジョーブ、お酒が入ってもちゃんと打合せできます!
お土産でも買えますよ。
ちなみに、自分は今回ハンドルキーパーを務めましたので自宅でゆっくりとカブトビール(明治版/大正版)をいただきました。
かれこれ10数年前のお話。
さて、ちょっと昔話と言いますか、忘却の恋バナと言いますか、妻と出会い結婚する以前は、ここ半田市に住む女性と交際をしていました。
(以下、10年近い前の写真が続きます)
半田市と言えば、ごんぎつねの童話(新美南吉)で知られ、毎年9-10月になると矢勝川の堤防沿いに彼岸花が満開に咲いて観光客で賑わう町。
あー、確かに観に行ったなぁ。きれいだったなー。
でも、酷いオンナだったぜ。。。
まぁ、苦しかった、悲しかった昔の恋なんて、振り返れば、そんなもん。
想い出も笑い話とブログのネタにされる始末・・・でも、またこの景色を家族や仲間と一緒に観に来れたらなぁと思う。
そんな彼岸花が満開の時期の数日にしか開館しなかった半田赤レンガ建物が、今はほぼ毎日開館しています。
何故なら館内がとっても安全で安心の空間に整備され、地域活性化の拠点としても活用されているから。
定期的にマルシェや、ワークショップ、館内のクラブハウスで各種セミナーなどが開催できるほどにまで改修されています。
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V系バンドのPV撮影地みたいな場所だった
例えがアレなんですが、整備される以前は まるで ”ビジュアル系バンドのプロモーションビデオ撮影地” に使われそうなくらい、古く当時のままの雰囲気が残された場所でした。
↓まさにこんな感じでコンクリートむき出しでした。(映っている女性は別人ですよ)
ジメジメしてて、ホコリっぽくて、ちょっと暗くて怖い感じがまた良かったなぁ。
詳しくは知りませんが、保存するにも費用が掛かり過ぎる、活用方法が見いだせないなど議論視されていて、取り壊しの動きもあったとか。当時のガイドさんから伺いましたが、今こうして耐震や安全面、保存面を考えて整備され残っているのは凄いと思う。
あの時のままの雰囲気を味わえると思っていたので、ちょっと残念でしたが致し方ないことだと思います。
でも、なんかこうした課題って地元に少なからずあるんじゃないかって思う。
安易に取り壊すことなく、残せる為のプランを皆で考えて実現したのは紛れもなく”愛”だと思う。本当に多くの人の愛が今の結果に結びついているのだと思った。
赤レンガ建物は戦争を経験し、生き延びた建物。
レンガの外壁には機関銃で射撃された弾痕なども多く見られます。
ほろ酔いになったところで、次の場所へ。
牛の匂いがぜんぜんしなくなった半田中央ICに乗って次に向かうは知多半島!
曲がり角を抜け、国道247に出ると・・・
おぉぉっ!!海だ――!
っと海なし県民一同テンションが上がります。
東海地方もちょうど梅雨入りをした本日。
あいにくの空模様は変わらないけど、それでも海の香りと風、波の音は非日常であり、いい気分転換になります。やっぱ海はいいなぁ~。。
っという訳で、お昼ご飯はここで。
第二地点:南知多市・37CAFE
国道247号沿いにオープンしてまだ新しいカフェで、軽めのランチを頂きます。
37CAFE公式サイト
https://route-37.com/
すみません。写真全然撮って無いので、公式サイトからお借りします。
まず国道247から黄色いバスが目立つ37CAFEさん。
海が一望できるカフェとして、まだオープンして1年経ってないかと思いますが、すでに話題のお店。
バイクツーリング客も多く、とにかく映えスポットになっている様子。
近日中に、グランピング施設もオープンするので、この夏~秋も賑わいそうですね。
下の写真は公式サイトから借用したものですが、ここではディナーに備えてちょっと軽めにフィッシュ&チップスに、モヒートを頂くという感じで。ノンアルコールもちょっとありましたよ。
スナック類のメニューも多かったので、ちょっと立ち寄るくらいにも便利かも?
ここでも軽く飲んでますが、しっかりとプロジェクトの打合せをば。
半田赤レンガ建物で打合せした内容の確認忘れや、他に聞きたかったこと、ニュアンスが伝え難い箇所など、こうしたドライブ旅では車中ですぐ確認できるし、共有できるのは、同じ時間を過ごしているからこそ。
こうしてその作業が間違いなく行えることにメリットがあるなと実感しました。
夕日がめっちゃ綺麗に見えるそうです!
さすがに夕暮れまで滞在はしませんでしたが、伊勢湾に沈む夕日がご覧のように眺められるとのこと。
数日前にも、このような景色が見られたそうです。
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ちょうど僕らが立ち寄った翌週に東海テレビ「ぐっさんち」で紹介されましたね!
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37CAFEの店名の由来は地元愛。
国道247号沿いにあるカフェなので「247CAFE」というパターンは多いのですが、37って何だろう?と思い調べたところ、こちら37=ミーナは、地元、南知多町のマスコットキャラクター「ミーナちゃん」から店名を付けたとのこと。
ミーナ公式ページはこちら
https://www.town.minamichita.lg.jp/gyosei/koho/1001591/index.html
生まれ故郷を盛り上げたい地元愛。
コロナ禍にオープンされた37CAFEさん。
自粛や制限の中、かつて賑わった南知多のビーチもまだまだ日常を取り戻していない様子。
CAFEと海と人を通じて、この町をもっと楽しく、面白く盛り上げたいという地元愛がこんな素敵なカフェの誕生だと思います。やはり愛があればこそ、街も人も変われるんだと思った。
第三地点:知多郡美浜町・野間灯台
やまだ観光はまだ中盤。
37CAFEさんから車で3分と目と鼻の先、野間灯台にやってきました。
まぁ、ご覧の通りの天候ですが晴れた空と海を見たい方は下記をクリックしてVRツアーをご覧ください。
https://www.kaiho.mlit.go.jp/soshiki/koutsuu/onetapview/nomasakilh/tour.html
そうそう、野間灯台と言えば、恋人の聖地と言われてましたっけね?
あの南京錠にカップルの名前を書いて鉄柵にロックさせてね・・・・
でもね、経験者は語るよ。
24で初めて異性とお付き合いしたとです、わたし。恋は成就しなかったとです!!!
ましてや、当時の南京錠なんてとっくに撤去されてるとです(笑)
そんな思い出も、波と共にさらわれて行く。。。
海は本当に偉大だ。
なんだか今回の旅は、筆者の恋バナツアーみたいになりつつありますが、やっぱり海に来たらカニを探したり、海藻を拾ってみたり、童心に帰って走り回っちゃいますね。
そんな童心に帰った仲間が、ここにも。
今回一緒に同行したメンバーの一人で、デザイナーの市岡氏。
なんかやってるなーっと思ったら・・・
蟹を捕まえてた!
見事にカモフラージュされた蟹を発見、捕獲した市岡氏には、今後も大いに期待!(ちょっと上から目線で申し訳ない)
平日は野間灯台前の駐車場って無料なの?管理人さんも誰も居なくてそのまま出て来ちゃったけど。
第四地点:常滑市・やきもの散歩道
んー、ちょっと体動かしたかな~っと言う所で、海沿いを走って常滑市のやきもの散歩道へ。
常滑といったら、とこにゃん!このスケール感、伝わりますか?とにかくデカい!(でも裏側をみちゃダメ)
常滑市陶磁器会館に車を停めて、やきものの里散策路をぶらり。
天気予報では午後から雨が止むって聞いてたのに、少し強く降って来ちゃって申し訳ない。。。
傘を差しながら、土管坂を歩いたり。。。とりあえず短いルートを迷いながら通過。
さすがに平日+雨降りとあって観光客もお店の営業店も少なかったですね。。。
しかし、土管坂をのぼった先の休憩所(常滑の窯が立ち並ぶ景色を見下ろせる休憩所)を独占してプロジェクトの打合せが出来た。
場所も景色も違った中で、たった一つのプロジェクトのことを考えることが出来るって、今までになかった体験だし「半分仕事、半分プレイベート」みたいな感覚も楽しいとさえ感じます。
それに、書斎で考えるのと訳が違って、色々なアイデアが湧き出てきます。ワーケーション最高かも?
第五地点:常滑市・ビストロ&バー「共栄窯」
今回の旅のメインディッシュともいえるディナーには、常滑駅から徒歩3分程のビストロ&バー共栄窯さん。
バー&ビストロ共栄窯公式サイト
http://bar-kyoueigama.com/
常滑市陶磁器会館からも、車で3分くらいの場所です。
どの料理も本当に美味しい、過ごす時間が楽しい、建物がとにかく素敵なお店なのですぐに満席になっちゃいます。勿論、予約して伺ってます。
土管を焼いていた建物を活かした店舗。
ビストロ&バー共栄窯さんは、昭和46年(1971年)まで実際に土管の生産が行われていた建物。現在、建物をリノベーションし、レストランとして再活用されていらっしゃいます。
当時の窯元の名前(共栄窯)を残しつつ、素敵な空間の中で食事とお酒が楽しめます。
せっかくなら横文字の洒落た店名にしてもいいんじゃない?って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、あえて昔からの名前(共栄窯)を残したのは、この窯に関わった人々の想いを新たにビストロ&バー共栄窯として背負う覚悟。
そして、建物の記憶と歴史をそのまま残したいと願う地元愛溢れる店長の想いこそだと思います。
レンガ造りの建物は、エントランスからホール、バーとどこを撮っても写真映えします。
6年前に初来店したお店。
実は、このお店(共栄窯)さんには妻と結婚する前(6年前)に初訪問したことがあるんです。
まだお店もオープンして1年くらいのタイミングだったこともあり、店長さん(写真のスーツ姿の方)が直々に館内をぐるっと案内していただいたこともあり、「また行きたいな」ってずっと記憶に残っていたんです。
常滑市ならではのネコちゃんがお出迎え。
でも、さっすがに6年も前のことを覚えていらっしゃらないかと思いきや・・・
店長「お久しぶりです、山田さん」
っってーー、て、てて、店長!ぼくのこと覚えてくれてたんですかっっ!!!と感激。
ここ数年で一番驚いたかと思います。
フロアのひび割れもまた味があっていいですね。
レンガの窯を足場を伝って見下ろすこともできたりしました。
バーテンダーの姿が映っていますね。後でこの中をご紹介します。
土管を焼いていた当時のままの窯。
6年前の写真が混在していますが、大きくは建物に違いないかと思います。
結婚式の二次会や各種パーティーなどにも利用される、素敵なテーブル席。
ちなみに、下の6年前の写真をお見せしたら、店長さん「私、若い!」と笑っていらっしゃいました。
下二枚は、先日iPhoneで撮った写真。
相変わらず素敵だし、オシャレだし、この空間好きですね。
さっきまで失恋の話が続いてましたが、この場所に来た彼女(現在の妻)とは結婚に至ったわけで。
このお店こそが恋愛スポット。恋は成就する!っと言っても間違いなさそうです。ぜひ大切な方や恋人と一緒に訪れてはいかがでしょうか。
窯の中へいざ!
先ほどバーテンダーの女性が見えていた場所は、共栄窯さんが土管を焼いていた窯の中。
6年前もここの中で、お酒をいただきたくて足を運んだのですが、この中がとっても素敵なんですよ。
気持ちの準備は良いですかーー!?
はい、ドカーーーン!
土管だけにドカーンっとご紹介。
かつて共栄窯として土管を焼成していた窯の中は、なんとバーカウンター席として活用されています!
美濃焼の窯とはスケールの違う大きな空間。まるでダンジョンのような緊張感も味わえます。
大人が何十人も入れてしまう、この窯の中にカウンター席や小さ目のテーブル席があり、実際にお酒やお食事を堪能できます。
窯の壁面は、土管を焼く際に使用された灰釉で光沢感が出ています。
間接照明を効果的に用い、これぞ大人の隠れ家!
奥行きのある窯の中にバーがあり、カウンター席とテーブル席。
間接照明でぼんやりと浮かぶ店内は、一見して窯と言うよりも洞窟?
雰囲気もあって、とっても素敵です。
先にご覧いただいた素敵なビストロテーブル席もある中、あえてこの窯の中の席を予約させていただきました。(ここは喫煙席となります)
iPhoneで撮影した、先日の窯の様子。
写真移りによって色味に差異がありますが、とにもかくにも、ここの雰囲気は最高です!
ぜひ現地でご体験頂きたいですね。
デザイナーの市岡氏もご満悦。
海の幸から、創作料理と全部美味しかった!
地元ではあちこち色々なお店を食べ歩いてますが、共栄窯さんの料理もカクテルも本当にどれも美味しかったです!
現地の高揚感も相まってかもしれませんが、サラダからカルパッチョ、フライドポテト、グリル料理に肉料理、〆のリゾット、デザートにとコース料理のどれもが本当に美味しいんです。
だから食べることに専念してしまって写真撮り逃した。
さすが海のある常滑市。
伊勢海老がまるっと3匹分出て来たのは、皆のもの驚愕でした!
アルコール類も格別ですが、ここのお店はノンアルコールのカクテルも美味しいので、お酒が苦手な方もぜひおススメです。
お店ももうすぐ開店8周年とのこと。
土岐市から高速ぶっ飛ばして70分程。また気分転換に立ち寄ろうと思う。
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地元にも多くの窯があり、中には使われなくなった窯や工房なんかも少なくないかなと思います。
老朽化による維持や、採算など現実的に難しいかもしれませんが、こうした問題を乗り越えてカフェやバー、雑貨屋さんなど古き良き場所が素敵に生かされたら良いなぁなんて思っちゃいました。
・・・言うのは容易いんですがね。
地元グルメを発信する人が増えた。
SNS時代が加速する現在、土岐市を始め多治見市、瑞浪市など地元グルメを紹介するグルメアカウントや企業アカウントが増えて来たし、毎週のように地元がメディアで紹介されるようになったと感じます。本当に良い事だと思います。
こうした情報の輪が広がることで地域活性化の一歩になると思います。ぜひ続けて貰いたい。
そして、自分のアカウントが地元情報に特化したものであるのに変わりはないのですが、今後は、土岐市や多治見市、瑞浪市など岐阜県東濃地方に限らずどんどんと他所の情報も発信して行こうと思っています。(もちろん自分本位での発信です)
それは、ぼくのフォロワーさんの中に、病気などで体が動けない方や、仕事や家事育児が忙し過ぎて出かけられない方なども多いと知ったからです。
ぼくの発信を通じて、地元のフォロワーさんにも、地元だけでない他所の景色や情報も伝えたいとさえ思い始めています。ひとゆえに、これも「やまだ観光ツアー」としてぜひご参考くださいませ。
インスタを始めた当初は、フォロワーもイイネも少なかったけど、今はもうこの頃とは違うようになってしまった。。。