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【土岐市のこども食堂】 ”子ども食堂って何?どんな場所?どんな雰囲気?” 2024年夏、ときつこども食堂さんへ取材撮影させていただきました。

「子ども食堂」って何?

最近、このような掲示物をみかけますが、筆者も昨年夏まで「子ども食堂」って何なんだろう?って疑問でした。

子ども達が調理したものを、大人のお客さんに振舞うような食堂なのか?

子どもだけを集めて、料理を振舞う食堂なのか?

土岐市で活動されている「ときつこども食堂」さんへ3度に渡り取材撮影させていただきました。

 

7年間の活動をもってバトンタッチ

先にお伝えすると、今回取材させていただきました「ときつこども食堂」さんは、2024年12月末を持って、次のこども食堂「ときしこども食堂」へバトンタッチすることになりました。

コロナ以前の2017年12月より7年もの間、代表の佐賀 街子さんが続けられて来られました。

 

ときつこども食堂 Instagram
https://www.instagram.com/tokitukodomosyokudo/

 

【2025年1月開始】ときこども食堂 Instagram
https://www.instagram.com/toki_kodomo_syokudo/

 

3回に渡っての取材撮影をさせていただきました。

今回は、その最後の年となる2024年7月14日、21日、8月4日の3日間の取材となります。

こうしたチラシを作る為、佐賀さんはパソコンを勉強して作られていたとのこと。

 

 

【第102回】こども食堂・7月14日(日)カレーの日

「土岐市でもこども食堂やってる人が居るよ」っと、ときつこども食堂の佐賀さんをご紹介いただき、取材のアポイントを取った最初の開催日が7月14日(日)。

土岐津町高山にある慈徳院の隣りにある倉庫にて、カレーの振舞いが行われて居るとのこと伺って参りました。

入口には、このようなノボリが掲げられていてすぐに見つけることができました。

第2日曜日は「カレーの日」、第3日曜日は「弁当配布の日」とされていた、ときつこども食堂さん。

夏まつり食事会などのイベントも企画されており、何度でも足を運んでいただくような催しも考えられていらっしゃいました。

 

特に暑かった2024年の夏。

建物内もさすがに暑かったですが、それ以上に印象的だったのは、子どもも大人も笑顔で満ち溢れている場所だったこと。

なんと言うか「子ども会」のように、子ども同志、大人同士が和気あいあいとした雰囲気でした。

皆さんが帰ったあと、建物内を撮らせていただきましたが、スペースとしては100人くらいが座れるような広さ。

空調設備はなく、風通しが良い環境とも言えませんが「子ども達が走り回って、食べ物をこぼしたりして汚しても気にする必要のない場所だから、それも悪くない」と佐賀さん曰く。

たしかに納得。

余談ですが、筆者の子どもも、めちゃくちゃ家の中を汚すんですよ・・・

そうした意味でも、綺麗な場所で無ければいけない理由はなく、気兼ねなく使えることは、親御さんにとっても、子どもにとってもメリットがありますね。

所々に遊具などもあり、ただ食事をする場所だけでは無かったです。

飾り付けはボランティアスタッフさんが行われていらっしゃる様子。

夏まつりやクリスマスパーティーなど、ときつこども食堂さんの取り組みには頭が下がります。

フードドライブなどで、地域より集められた食品・食材など。

発足当初は、自分たちの身銭を持ち寄って行っていらっしゃったのですが、次第に子ども食堂の活動に賛同される方も増え、継続的なご寄付もあったとのこと。

土岐三菱自動車販売株式会社さんでも、フードドライブへの取り組みが行われていらっしゃるご様子です。

 

「誰でも、どこの地域からでも来てください。全て無料です。」

この理念は、佐賀代表の揺るぎない魂。

取材を通して、ときつこども食堂 佐賀 街子さんの人生に、少しだけ触れられたような気がします。

 

子どもでも、大人でも、だれでも歓迎。

土岐市からでなくても、県外からでも、どこの地域からでも来ていただき、みんなで楽しく過ごしましょう。全て無料です。

取材の後「せっかくなのでカレーを食べてってください」と御馳走になってしまいました。

約50人分のカレーが用意されており「自分たちが食べてしまったら他の方の分が無くなってしまうんじゃないか」と遠慮をしましたが、きっと佐賀さん自身の分を譲ってくださったんでしょう。

さすがに、念を押されては断る訳にも行きません・・・

昨晩からしっかりと煮込んだカレーは、野菜が苦手な子どもたちの為、人参や玉葱などの野菜をミキサーで細かく砕き、気にすることなく食べやすいように調理されています。

そこに、漬物とじゃがいも、飲み物までご用意いただきました。

食材がしっかりとルーに溶け込んでいて、本当に美味しかったです。

 

 

【第103回】こども食堂・7月21日(日)お弁当配布の日

先の取材から翌週は「お弁当配布の日」でした。

朝10時の配布よりも前に、たくさんの方が並ばれていらっしゃいました。

この日は、ほうば寿司とスパゲッティのお弁当の配布の日。

「弁当配布の日は、始まって1時間くらいで終わっちゃうことが多いね」と伺っておりましたが、確かに瞬く間にお弁当が無くなっていきます。

100食分用意されたお弁当。

どれも手作りで愛情たっぷり。

きっと前日からボランティアスタッフさんらが協力して調理されているんですよね。

お弁当の配布以外にも、こどもたちを楽しませるポップコーンの振舞いや、

お菓子のつかみ取りなんかもありました。

若いボランティアスタッフさんも多く、子ども達にも人気のようです。

この日も、朝からとにかく暑かった・・・

こども食堂を通して、子どもだけでなく親御さんも、そしてボランティアスタッフさんにおいても、年齢、性別、世代関係なく交流が持てることって、とても意義を感じられるものだと思います。

交流人口の増加、人と人、地域と地域との繋がりこそ、本当の意味での地域活性化なんじゃないかなって思う。

観光振興、企業誘致・・・商業的な地域活性化に目が行きがちなところ、本質的に”何が土岐市を良くできるのか” 見据えていらっしゃるのが佐賀さんだと思う。

そして、とても恥ずかしいお話ですが ”子ども食堂” と聞いて、貧しいご家庭など、食べたくても食べれない子どもを支援する為の取り組みだと思い込んでいた部分もありました。

コロナもあったり、物価高など、様々な理由から、中にはそうした部分を抱えられていらっしゃる方もみえるかもしれない。だけど「食べるための術」だけにあらず、ときつこども食堂さんの活動の先には、子どもも大人もこの場所で、明るい未来を思い描けるようにし「町を元気にする」ことを目的に取り組まれていたのだと感じた。

でなきゃ、こんな大変な活動は7年も続けられない。

それに、こんな優しく若いスタッフは賛同してこない。

取材を終えて帰ろうとすると、奥からしまっていただろう袋を佐賀さんに手渡された。

「これ、こどもに渡してあげてな」

っと、お弁当と推しの子・・・。

なんか、毎回すみません。。。

言わずもがな、ほうば寿司もスパゲッティも美味しかったです。

それに、お茶もありがとうございました。

この日も朝からめちゃくちゃ暑く、屋外で一眼レフ構えるだけで、汗びしょびしょになるんです。

いよいよ次回は、104回 夏まつり食事会!

特別に、セラトピア土岐のギャラリー室をお借りしてのこども食堂とのこと。

 

 

【第104回】こども食堂・8月4日(日)夏まつり食事会

8月の上旬は、東濃地方で言うところのお盆期間。

この日は、セラトピア土岐のギャラリー室をお借りして、ときつこども食堂「夏まつり食事会」が行われました。

この日は別件での約束があり、30分も滞在出来ませんでしたが、開催前から長蛇の列。

これまで取材に向かった場所とは違い、空調も効いていて快適そのもの♪

この日を楽しみにしていた方々も多くいらっしゃったと思われます。

カウンターには、沢山の料理がズラリと並べられていました。

どれも美味しそう!

まるでホテルビュッフェ。

見ているこちらも、ランチ前とあって、お腹がぐーぐーなりっぱなし。

 

地域よりご支援もくださっています。

たくさんの来場に、ボランティアスタッフさんも喜んでくださっているご様子でした。

ビジネスではなく、ボランティア。

人の役に立ち、人に喜ばれることは、何にも代えられない喜び。これを人は「徳」と呼ぶんだと思う。

食べ終わった子どもたちが、ここで知り合った他の子どもと遊べるようなコーナーもありました。

風船やポップなどの飾りつけも、ときつこども食堂のボランティアスタッフさんが手作りされたものだと思います。

 

代表の佐賀さんと、ボランティアスタッフの皆さん。

日によって参加されるメンバーは変わるとのことですが、皆さん、笑顔が素敵で、あたたかい。

この度は、取材撮影に応じてくださりありがとうございました。

掲載に至るまで時間を要してしまい、活動期間中に発信できなかったことをお詫び申し上げます。

 

この記事を書いてみて感じたこと。

取材を通して、記事をどのようにまとめるか、ずっと悩みどころでした。

中には、偽善と思われてしまったり、ビジネス上でのブランディングの為と思われてしまったり、発信の仕方ひとつで意味合いや受け捉えられ方が大きく違ってしまう。

佐賀さんのように【自分にできることで、誰か、何かを良くしていきたい】というはじまりの決意があり、前例も無い中、批判的な言葉も受けながら ”それでも” と、はじめられた心は無色透明で純粋な気持ちだったと思います。

そして、その思いは自分の為ではなく、常に相手の方へ向かっていっていること。

ボランティアスタッフさんの笑顔を見て、こども食堂に足を運ばれる方の笑顔を見て、自分自身にも当てはまる、忘れかけていた大事なことを思い出させてくださいました。

 

 

 

 

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