原点にして頂点、そして記憶に刻まれたノスタルジックな昭和の味。2021年、何度も行ったな~と思い返すのが土岐総合病院下にある定食屋「ひさ美」さん。
「何でもない、古い定食屋さん」
っと表現をしてしまうのは、とても失礼ですが、ぼくにとってそれが一番愛を表現できる言葉だと思う。
普段使いができる昔ながらの大衆食堂こそ、その地に住まう人々と共存し、愛され続けている証明なのですから。
※当記事の写真には新旧混在しています。
今年よく通った飲食店。
っという訳で、2021年も数多くの地元の飲食店を食べ歩いてきましたが、その中でも「何度も行ったな」っと思うのが土岐総合病院下にある定食屋「ひさ美」さん。
ラーメン店「アヒル家」さんと、2021年オープンした「とんちゃんハウス」との間にあるビルの1階にお店はあります。駐車場は、このビルの前の敷地すべてです(坂道になっているので、出入りがすこし難ですが)ので結構広いです。
看板には「釜めし、味心」の文字が白塗りで消されています。現在、ひさ美さんに釜飯のメニューはありませんが、以前は釜飯の提供もされていたのかもしれませんね。
店名の下「ブラジリアン」の文字は、ブラジリアンコーヒーのメーカー名がかかれていると予測されてます。
よくあるじゃないですか「ダフネ」とか「サッポロ」とか店舗看板の隣にコーヒーメーカーやビールメーカーの名前を入れるアレだと思います。(看板にメーカー名を入れることで、看板制作代をメーカーが肩代わりしているとか)
”どれを食べても外さない”
なんて言うと「どれも別に不味くない」みたいな言い方になってしまいますので、言い換えます。どれもボリュームが多めで普通に美味しい。
今年3月に食べたカツスパ定食は、圧倒的なボリューム感。さすがに白飯まで食べ切れませんでした。
カツスパ定食は食後のコーヒーがセットで1050円。
昔ながらの鉄板に卵を敷いたイタスパの上に、どっさりトンカツが鎮座。
定食なのでライスに味噌汁、小鉢と漬物・・・かーなーりお腹が膨れました。これだけ食べると午後からの仕事も(カロリー消費兼ねても)がんばらなければと思えるガッツ飯。
6月は、ラーメン&チャーハン
ラーメンと言うよりも中華そばと言った具合の素朴な味で、チャーハンも家庭的な味。
余計な具が入っていないパラパラチャーハンで美味しかった~。単品でオーダーしたこともあり、今回は丁度良い量。食後のコーヒー(別注文)までお腹が「うぷっ」っとなることなく食べられました。
インディアン定食&味噌カツ定食
家族で来店。行こうとしていたお店が軒並みNGで、たどり着いたオアシスがひさ美さんでした。閉店前のギリギリに入店したのに、優しく迎えてくださり、子どもにお菓子までくださいました。
インディアンは、カレーのかかったスパゲッティを意味しますが、以前のカツスパ定食同様に結構なボリューム。嫁さんは、味噌カツ定食でしたが、さすがに食べ切れなかったですね。。。
あとこの日は、新米ごはんですごくモチモチしてて美味しかったです。
日替わりランチ定食¥550-税込み
伺った日の日替わりランチが焼きそば定食でした。
日替わりランチは¥550円税込みと、とてもリーズナブルですが、通常の焼きそば定食(800円)になると焼きそばは鉄板で出され、ミニコーヒーがセットになります。差額は250円。
焼きそばは、懐かしい味でした。今は無き、土岐市駅前商店街にあった「ひでよし」さんの味を思い出します。
食後のミニコーヒーは、膨れた胃袋の回復と消化促進をしてくれます。
ちょうど良い、デミタスカップサイズ。柿ピーもついてきます。
野菜炒め定食。
夜はお客さんの入りが悪いと早めに閉めてしまう感じですので、早め早めに入店した方がよさそう。
メニュー表
おすすめは定食メニューですがボリュームを考えますと単品がセーフティかも。
ちなみに、単品ホットコーヒーは、通常サイズのしっかりとしたコーヒーが出されます。
ブラジリアンコーヒーの芳醇な香りをお楽しみいただけます。
原点回帰の焼うどん
ひさ美さんへ初来店は数年前。「焼うどんが美味しいよ」と教えていただきオーダーしたのを覚えています。
ここまで、焼きそば、中華そば、チャーハン、インディアン、カツスパと食べて来たので、一旦原点回帰の焼うどんを有言実行オーダーしました。
熱々の鉄板で出されるイタスパ風の焼うどんは、きょうび話題となる大盛でも、映えでもなく、コレといったインパクトはありません。
がしかし、素朴な味だからでしょうか。
毎回違うメニューをオーダーしても、何度別のお店に浮気をしてしまっても、やっぱりこの焼うどんに立ち返りたくなってしまう味。
(ここからの話はつまらないです)
私情で恐縮ですが、およそ35年ほど前。昭和の頃のやまだ少年の話です。
土岐市泉仲森町の井野川沿い、木村製陶所という窯業の工房前に『佐藤』という小さな定食小屋がありました。(下の航空写真の中心地点)
昭和の幼き頃の記憶
カウンター席の向こうで、おばあちゃんが丼ものや中華そば、焼うどんを作っていた記憶が今でも薄っすら残っています。
幼き頃のやまだ少年は、共働きの親に代わって独り、そこで焼うどんと、お茶漬けをよく頼んでましたね。うろ覚えですが、お茶漬け150円。焼うどん300円とかそんな時代だったと思います。
そーいや、毎週土曜の昼12-13に店内のテレビで放送されていた『独占!女の60分』と言う番組がすごく刺激的だったな。。。
記憶に刻まれた焼うどんの味。
話がだいぶ脱線してしまいましたが、その佐藤さんが作ってくれた焼うどんの味が、きっとこの「ひさ美」さんの味に近いのだと思う。
言い換えれば、記憶に刻まれた焼うどんの味。
まぁ何十年も前の話なので曖昧ですね。
年の瀬と言うこともありますが、皆さんの想い出の味、忘れないようお店に足を運ぶ年末年始もいいかもですね。
追伸、定食屋「佐藤」さんについて知ってる方が居たら、こっそり教えて欲しいですね。まだご存命なのか、今何をしていらっしゃるのか、良い節目なので知りたいです。
ひさ美
〒509-5122 岐阜県土岐市土岐津町土岐口1−7
11時00分~14時00分、17時00分~19時?20時くらい?
定休:月曜日
電話:0572-54-9988
備考:現金のみ、店舗前に駐車場有